スウェディッシュマッサージの代表的なテクニックに
エフルラージュとペトリサージュと言う2つの手技があります。
これは、アロマテラピーやリンパマッサージなど、
全てのオイルマッサージの基本技術です。
やり方にはその目的により様々なバリエーションがあります。
基本的にオイルマッサージは心臓に向かい
静脈とリンパの流れを整える目的があり、
この2つのテクニックもそれに準じています。
では、違いをリストしていきます。
1.ストローク&動き
エフルラージュ:長いストロークでソフトで流れるような動き
ペトリサージュ:短いストロークで筋肉や組織全体を揉んだり、握る、こねるような動き、時には絞るような動きもある
2.セラピストの体重移動
エフルラージュ:前後の体重移動を行う
ペトリサージュ:上下の体重移動を行う
3.リズム(速さ)
エフルラージュ:ゆっくりしたリズムで
ペトリサージュ:少し速めでリズミカルに
4.圧力
エフルラージュ:軽めの圧が多い(ディープティシューマッサージではエフルラージュから重めで行う)
ペトリサージュ:筋肉をほぐしていく目的があるため、圧は少し強め
5.部位
エフルラージュ:背中全体や腕全体、足全体及び、上腕部、前腕部、大腿部、下腿部など大きな部位
ペトリサージュ:上腕部、前腕部、大腿部、下腿部など大きな部位と、特定の筋肉(例上腕二頭筋や上腕三頭筋など)
6,順番
エフルラージュ:最初(タッチを知らせたり、次のストロークの準備)&最後(施術のフィニッシュ)
ペトリサージュ:エフルラージュをした後によりその部位や組織に効果的に行う
7.目的/効果
エフルラージュ:リラクゼーションやストレス解消
ペトリサージュ:筋肉を温め、ほぐしや血行促進
8.セラピストの呼吸
エフルラージュ:1呼吸1動作
ペトリサージュ:1呼吸で2つの動作になることもある
セラピストはそれぞれ異なる目的や効果を持つマッサージ技術を把握して、
施術の目的やクライアントの状態に応じて、
適切な技術を使い分けることが重要です。