東京もやっと涼しくなりました。
空が高く、空気が澄んでくると、

思い出す風景があります。

それは初めてアメリカに留学した時に通っていた学校のクラスルームから見える、

ばかにだだっ広い芝生の景色。
不安と期待とが常に心の中に同居していて、
9月の抜けるような空が清々しくもあり、
ちょっとだけ空虚感もあり。
 (こんなイメージ)

もう何十年も前にもなりますが、

9月の半ば、丁度この時期にニュージャージー州のバークレーハイツという
小さな田舎町から留学が始まりました。
イタリア系のホストファミリーの家から電車を乗りつぎ40分のところにある
フェアリーディキンソンユニバーシティのESL(English as a second language,いわゆる英語学校)に通い始めました。
最初からNYのマッサージセラピーのカレッジに行ったのではなく、
まずはニュージャージー州の大学付属の語学学校で英語を学ぶところから始めました。
ビビリな私はいきなりNYに行くのが怖くて、
まずはお隣のニュージャージー州からじわじわとNYに近づく作戦だったのです。

住んでいた街からマンハッタンまでバスで1時間の誰も知らない田舎町。

それまでダンスを職業として華やかな世界で仕事をし、

沢山の仲間と過ごし、特に引退する時はお別れ会だの、引越しだの、なんだのと
毎日多くの友達とワイワイしていたのに、

いきなりニュージャージーの誰もしらない、アメリカの片田舎に「ぽっつ~ん。」

右も左もわからない、、、、

携帯もインターネットもない時代でしたので、
この街のこともどこにあるのかさえも知らず。

日本との繋がりは時々かかってくる母からの国際電話のみ。

しかし、当時ここの語学学校には日本人留学生は多くいました。

ただ、ほとんどの人はドミトリー(寮)に住み、すでに日本人の輪ができていて、
ホストファミリーから通っている人は意外に少なかったのです。
せっかく英語を学びに来たのだから、
日本語では話したくないとツッパてた私には最初日本人の友達もあまり出来ませんでした。
海外の友達いっぱい作ってアメリカンライフをエンジョイしよう!という留学のパンフレットとは程遠い、

孤独と、「私はこれからどうしたら良いの?」という若干苦悩に満ちた日々でした。

それから2ヶ月後にやっとニューヨークへ引っ越しました。

そこからも、苦悩は続くのですが、、、、

(まだワールドトレードセンターがあります。)

今こうして、ボディセラピーのスクールをやっていると、

夢を現実にしようとステップを踏み出そうと

様々な年齢でそれぞれのターニングポイントを迎えている方に出会います。

 

そんな時に、時々あのだだっ広い芝生の光景が目に浮かぶのです。

 

それまで天職だと思っていた踊りの世界から

 

全てを手放して、一から始めようとして踏み出し
ぽつんと一人っきりになって、

本当に自分の選択は良かったのかな?と小さな不安と戦っていた頃。

その後それが役立つのですが、、、

ですので、新たな世界に踏み出す人を応援したい!!!と本気で思うのです。

 

迷いや不安の中、それでもやってみたい、チャレンジしてみたいと思う気持ち。
全く一緒ではないですが、共感する部分は大きいです。
今じゃなくてもいい、まだまだ先でも。。。
と言っているだけでは現実は変わらないのです。
とにかく、踏み出す勇気を持ち、行動する人にのみ、たくさんのチャンスが来るのです。
そのチャンスの一つにご縁を頂けることはとても嬉しく光栄で、
大事にしていきたいと思います。
全国のセラピストさん、セラピストを目指す方を応援します!!!
一歩を踏み出す勇気にエールを送ります。

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一般社団法人スウェディッシュ・ディープティシューセラピー協会
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